絵巻の奉納
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「額」の裏に「奉寄附八幡額掛紀州海土郡三ケ村神前也 元禄十二巳卯年九月朔日 従五位下 水野志摩守 源重孟 敬白」とあります。
この「額」及び「縁起書」2巻は、江戸時代(元禄12年)に紀州藩士、水野志摩守様なるお侍が、奉納されたもので、社宝となっています。
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元禄9年紀伊藩主の代参として、従五位下水野志摩守が「紀州藩廟所」のある「長保寺」に(海南市下津町上・当社より車で5分位のところ)参詣の折、騎馬のまま山麓にさしかかると、乗った愛馬がいなないて、急に進まなくなった。不思議に思い下馬して馬が向いた方向の山腹を見ると、当八幡神社が仰ぎ見えた。
「これは間違いなく、鎮座神の<留め馬>であろう」と感じ、神社に向って騎馬のまま通過しようとした無礼を詫び、謝罪の拝礼をした。そうして馬を進めるとたちまち動いたので、神威のあらたかなるを深く感じ、元禄12年当八幡神社に「額」及び「縁起書・2巻」を奉納されたのです。 (しもつの民話より)
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縁起書について(和歌山市市立博物館「参詣曼荼羅と寺社縁起」より) | 現在、「海南市立歴史資料館」(海南市下津町上・長保寺境内)にて保存頂いております。 和歌山県で、縁起書として現在「衣奈八幡神社」「鞆淵八幡神社」及び「当社」の三社で確認されています。 その内、彩色されたもので、保存状態が良いのは当社のものが抜きん出て優れているそうです。
元禄12年(1699年)上巻 30.0×9150
下巻 30.0×1363.2
上巻は詞絵とも8段で、神功皇后の三韓征伐から応神天皇出産まで、下巻は詞4段・絵3段で八幡神の霊験奇瑞と宇佐・石清水・筥崎の三社の縁起を収めている。 箱書から、元禄12年12月15日に水野志摩守重孟による摸本であることがわかる。重孟は、新宮城主水野淡路守重良の第三子で、絵をたしなんだ。
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